漢方薬は多くの場合、顆粒剤で処方されるケースが多いと思います。

 

ただこの漢方薬、独特の風味があり、顆粒が大きく口の中で広がりやすいことから、結構飲みづらいですよね。

 

今回は、少しでも漢方薬を飲みやすくするにはどのような方法があるかお話していきたいと思います。

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漢方薬服用の基本

 

漢方薬はその名前によって適した服用方法が表現されています。

 

「~湯」であれば、元々が液剤だった漢方薬。「~丸」であれば錠剤型、「~散」であれば粉薬型と、名前から推察することができるのです。

 

この元々の剤型に即した形で服薬することが、最も漢方薬の効果を発揮できるとされています。

 

「~湯」はお湯に溶かして液剤として、「~丸」や「~散」はそのままの形での服用が一般的です。

 

基本的に服用に使用するのは水ですが、実は例外として酒を使って服用というものも存在します。ただし、現代医療ではそういった指示をされることは稀です。

漢方薬の風味や臭いも薬の一部

 

漢方薬の独特な風味や臭いは、それも含めて漢方薬の一部なのです。

 

臭い・風味を感じることによって、何らかの身体的な変化を誘発させる目的もあり、漢方薬の効果を支える一つとも考えられています。

 

ぴったりと証があった漢方薬では、その風味も心地いいものとして感じることもあるのです。

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漢方薬服用補助食品の活用

 

とは言え、漢方薬に特有の臭いや風味は、多くの方にとって心地いいものではありませんし、顆粒の飲みにくさは変わりません。

 

そこで、漢方薬を少しでも飲みやすくするために、服用補助食品を活用する方法を紹介します。

オブラート

最もポピュラーな服用補助食品は、オブラートですね。オブラートの使用方法を正しく理解している人は意外に少ないので、ここで使用方法を再確認していきましょう。

 

まずオブラートの中央に漢方薬を乗せて、包み込みます。そのオブラートをそのままで水に浸すとゼリー状に変化しますので、浸した状態のまま飲み干すか、もしくはスプーンですくって服用します。

 

漢方薬は1回の服用量が多いので、無理矢理1枚に入れるのではなく、複数枚に分けることも考慮してください。

服用補助ゼリー

最近は漢方薬用の服薬補助ゼリーが登場しています。服薬補助ゼリーは流動性があって硬すぎないのが特徴で、不要な成分を含んでいません。

 

ゼリーを皿やスプーンに取り出して、そこに漢方薬を混ぜて服薬します。噛んだりせずに飲み込むのがポイントです。

 

味はある程度カバーされますが完全ではなく、風味も漢方薬の効果を発揮するための一因という概念に基づいて、漢方薬特有の風味をあえて多少残している製品が主流です。

ココア・抹茶・はちみつなどの食品

どうしても漢方薬の風味・臭いが苦手で服薬が難しいという場合、最終手段として味の強い食品に混ぜてしまうのも方法のひとつです。

 

ただし、漢方薬の薬効を低下させてしまう可能性があるために、あまりオススメはしていません。

 

漢方薬を溶かしたお湯に、インスタントのココアや抹茶などのパウダーを投入し、よく混ぜて服用します。はちみつやアイスなどを使用する場合には、漢方薬を包むように混ぜて服用します。

 

特に人間の味覚は冷えることで味を感じにくくなるため、味をカバーするためには味の濃いアイスがいいでしょう。

メーカーによっては錠剤タイプもアリ

 

漢方薬は顆粒剤として販売されているものが主流ですが、クラシエなどメーカーによっては錠剤タイプのものを販売しています。

 

顆粒剤に比べて味の影響は受けにくくなっていますが、服用量が多いのは変わりなく、1日に9~18錠(!)服薬する必要があります。これはこれで結構大変ですよね。

 

ただ錠剤を希望しても、病院や薬局の取引契約の有無によっては、メーカーから仕入れができない場合もあります。

まとめ

 

漢方薬は独特の風味・臭いを持っているために、その服用を苦手としている人が少なからず存在します。ただその風味・臭いを含めて漢方薬の効果を支えている一部であるため、できることならそのままの姿で服用して頂きたいと思います。

 

先程もお話したように、不要な混ぜ物をすることで薬効の低下を起こしてしまう可能性も捨てきれません。

 

ただし、どうしても服薬が難しい場合には、今回紹介した手段を使ってチャレンジしてみてくださいね。

 

それでは漢方薬の飲み方の工夫については以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。