ワクチンについてはネットや書籍により様々な見解があります。今回はワクチンついて諸々書いていきたいと思います。
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ワクチンの是非
インフルエンザに限らず、ワクチンの是非については様々な所で議論されており、結論は出ていません。まあ今後も出ることはないでしょう。
確かにワクチンを接種してもその病気を100%防げるわけではないです。
もちろん世の中に絶対はないように、医療の世界にも絶対はありません。ただ高確率で予防できたり、症状を軽くできるのは確かです。
当然副反応も少なからずありますが、これはワクチンに限らずどんな薬でも同じです。そのため最終的に接種するかどうかは個々の判断に委ねられる事になります。
これは医療従事者の責任逃れと言うわけではなく、きちんと効果と副反応の危険性などを説明し、納得頂いた上で接種してもらうということです。
最近流行ってるのか「薬は飲むな、医者にかかるな、ワクチンは打つな」なんて本が蔓延しています。煽ると売れるから儲かるんでしょうね。
amazonのトップレビューを見ると、とても素人が書いているとは思えない投稿です。
「ワクチンは百害あって一利なし!」とか「企業と国の癒着であり、医療の闇だ!」とか。こいつら正気かと。ハッキリ言って意味不明な文章が多いです。
子宮頸がんワクチンの被害をとにかく強調して書いています。
ただ、そういった書籍では後に書いたような妊婦が風疹に感染する事によるリスクなどは完全にスルーされているのは問題だと思います。
国は今医療費をとにかく抑えたいんです。例えば助成も決まりました肺炎球菌ワクチン(商品名:ニューモバックスNP)というのがあります。
これは肺炎球菌が原因の肺炎を予防するワクチンなのですが、これを一発打つのと、実際肺炎になって重症化して入院するのとではどちらが医療費がかかりますか?
当然後者ですよね。国もワクチンで儲けるためだけに推奨しているわけではないということを認識して頂きたいと思います。
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VPDとは?ワクチンは同時接種するべき?
皆さんVPDって聞いたことがありませんか?
VPDとはVaccine Preventable Diseasesの頭文字を取ったもの。訳すと「ワクチンで防げる病気」となります。日本は先進国ですが、ワクチンについてはかなり遅れており、接種率も低いです。
上のようなおかしな本を出す輩がいるだけでなく、未だに同時接種は絶対反対の医師もいますからね。老害ですよ、老害。
ちなみに同時接種は海外では日常的に行われています。日本小児科学会も推奨しています。
お子さんのいる方ならご存知と思いますが、不活化ワクチンは6日間、生ワクチンなら27日間次回接種まであける必要があります。
しかも予防接種は期限が定められているものが多く、忙しいママは油断すると接種時期を逃してしまうこともあります。それが原因でVPDに感染したら大変ですよね。
特に共働きの場合などは「1回につき1種類だけ接種する」などは現実的に無理です。そんな簡単に休みを取れないですからね。
最近になってようやく同時接種について理解も進んできたと思いますし、一般の方にも浸透してきたかなと思います。混合ワクチンも増えてきました。
あと国に言いたいのですが、訳の分からないお金の使い方をするくらいなら、未来ある子どもたちのワクチンに予算を取って欲しいと思いますね。
ワクチンを接種する理由ってなんだろう?
ワクチン反対派の人に聞きたいのですが…
あなたは妊娠した自分の妻が風疹にかかってもいいんですか?
あなたは自分の子供が細菌性髄膜炎に感染してもいいんですか?
前者は産まれてくる子供の臓器に障害が出る場合があります。後者は最悪死亡する可能性があります。
いずれも感染するとかなり危険だということがわかります。でもワクチンを接種していれば防げる可能性が非常に高いのです。
例えば日本も徐々に接種率が上昇していますが、細菌性髄膜炎の原因菌であるインフルエンザ菌b型(Hib)のワクチンがあります。
このワクチンを接種することで、欧米では導入後重症化する子供の数が劇的に減少したという事実があります。
反対派の人が風疹に感染しようが知ったことではありません。大事なのは、そういう人が妊婦に感染させたらどうなるか?結果子供に障害が出たら?ここが一番重要なんです。
反対派の人によっては原発と結びつけて、「原発安全神話は崩壊した!」「だから国の言うことは何一つ信用出来ない!」とか言うわけのわからない方もいらっしゃいますが、原発と同列に語っている時点でナンセンスです。
例えば風疹ワクチンを接種することは、自分のためというよりもこれから生まれてくる子供達のために接種するという意味合いの方が強いのです。
先天性風疹症候群は目や耳、心臓をはじめ様々な臓器に障害が出る非常に重い病気です。これは可能な限りゼロにしたいですよね。
最後に
最後に皆さんに言いたいこと、それは”偏った知識で判断しないこと”です。
「ワクチンは有害で絶対打つな」という本を読むのは止めません。しかしそれをそのまま鵜呑みにするのはあまりに危険すぎます。
ワクチンに限らず様々な角度から物事を見る事はとても大切です。
ぜひ医療従事者でなくても十分な知識をつけて頂き、後悔のないように行動していただきたいと思います。
それではワクチンについては以上とさせて頂きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。