今回は突発性発疹についてお話していきます。うちの子供も例外なく感染しています(笑)

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突発性発疹の原因は?季節性はある?

 

ヒトヘルペスウイルス6型、7型(HHV-6、HHV-7)が主な原因となります。細菌ではなくウイルスのため抗菌薬(抗生物質)は効きません。

 

ただ一度感染すると終生免疫(通常一生免疫が続くため二度と感染しないがゼロではない)を獲得することができます。

 

しかし型が2種類あるため、稀ですが6型と7型の2回感染する可能性はあります。また感染しても症状が現れない(不顕性感染)が2~4割程度あると言われています。

突発性発疹はいつ流行する?かかりやすい年齢は?

 

生後4ヶ月から1歳ごろ、お母さんからもらった免疫が切れる頃によくみられ、2歳までにほとんどの子が感染します。流行については季節性がなく1年を通してみられます。

突発性発疹の潜伏期間と症状

 

感染後発症するまでの潜伏期間は10日くらい。症状ですが、まず3日くらい38~40度の高熱が続き、熱が下がった後に名前の通り突然発疹が現れます。まずお腹や背中に、その後全身に拡がります。

 

発疹は2~3日で消失して跡も残らず、痛みや痒みもありません。下痢やリンパ節の腫れがみられる場合があります。

 

基本的に予後(病後の経過)は良好ですが、稀に熱性けいれんがみられる場合があります。

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突発性発疹の感染経路 うつる?

 

感染経路は飛沫感染接触感染、経口感染と考えられています。

飛沫感染とは?

感染者が咳やくしゃみをした時の水しぶき(飛沫)に含まれる病原微生物を、周囲の人が吸い込むことで感染する経路です。

接触感染とは?

感染者が咳やくしゃみをした時の水しぶき(飛沫)に汚染された環境や物に接触することで病原微生物が付いた手を介して感染する経路です。

経口感染とは?

病原微生物そのものや病原微生物が混ざった飲食物を摂取することで感染する経路です。

 

突発性発疹は大人の唾液による経口感染が一番の原因とされています。要は過去に突発性発疹に感染し、体内に残ったウイルスが唾液などを介して子供に感染するというわけですね。

 

発熱中は感染力があるもののそれほど強くはなく、保育園などで大流行することは基本的にありません。

 

ちなみに突発性発疹に感染したらお風呂に入らないようにと言われていますが、これは一緒に入ったらうつるというわけではありません。

 

発熱中は脱水を起こす危険性があるため入浴は避けることとなっているのです。ですから発疹が残っていても熱がなく元気であればお風呂に入っても問題はありません。

突発性発疹に有効な薬やワクチンは?

 

突発性発疹に有効な薬はありません。治療するとしてもあくまで対症療法(症状をおさえる治療)であり、熱に対して解熱鎮痛薬などが処方される場合があります。脱水予防のために水分補給はこまめに行いましょう。

 

ワクチンもありません。基本的に予後(病後の経過)は良好なので今後も作られることはないでしょうね。副反応のリスクの方が大きいかもしれませんから。

突発性発疹の登園の目安は?

 

厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインにも

解熱後1日以上経過し、全身状態が良いこと

と記載されています。熱が下がり、食欲が回復して元気になった

時が登園のタイミングかと思われます。

突発性発疹のまとめ

 

それでは最後に突発性発疹についてまとめます。

突発性発疹のまとめ

・原因ウイルス
ヒトヘルペスウイルス6型、7型(HHV-6、HHV-7)

・かかりやすい時期
季節性がなく1年を通してみられます。

・かかりやすい年齢
生後4ヶ月から1歳ごろ、2歳までにほとんどの子が感染

主な症状
発熱、全身の発疹など

・感染経路
飛沫感染、接触感染、経口感染

・治療薬
対症療法として解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)、脱水時は輸液等を使用

・ワクチン
なし

・登園・登校の目安
解熱後1日以上経過し、全身状態が良いこと

 

それでは突発性発疹については以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。