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麻疹(はしか)のまとめ~症状、感染経路と予防法、登校(園)のタイミングなど

マスク子供

今回は麻疹の症状や原因、予防、登園の目安についてもお話していきます。

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麻疹の原因は?かかりやすい年齢は?大人も感染する?

 

麻疹(はしか)は文字通り麻疹ウイルスが原因となる急性の全身感染症になります。

 

0~4歳に多く見られ、中でも2歳未満が大半を占めます。主に春~初夏にかけて流行しますが、近年は1年を通してみられます。

 

最近成人の麻疹に関するニュースをたまに見かけますよね。

 

昔はワクチンの接種率が低かったため、小さい時に友達や兄弟から自然に感染して免疫を獲得することが多かったのですね。麻疹は一度感染して発症すると、一生免疫が持続します(終生免疫)。

 

しかしワクチンの接種率上昇により、麻疹ウイルスと接触する機会が少なくなりました。麻疹ウイルスの感染力は非常に強いため、免疫がない人が接触すると100%感染・発症します。つまり予防接種を受けていない人が成人になって初めて麻疹ウイルスに接触し、感染しているのです。

 

麻疹未感染かつワクチンを接種していない人がインドネシアやモンゴル等アジアの国に渡航した際に感染し、帰国した後周囲の人に感染させてしまっていることが問題となっています。麻疹が流行している国・地域に渡航される方でワクチン未接種の方はこの機会に麻疹ワクチンを接種することが望ましいでしょう。

麻疹の潜伏期間と症状

 

感染してもすぐに症状は出ません。感染後発症するまでの潜伏期間は8~12日。その後は症状により3期に分けられます。

カタル期

その後発熱(38℃程度)、咳、鼻水、眼脂(めやに)、目の充血等風邪のような症状に加え、麻疹に特徴的なコプリック斑と呼ばれる小さい白い斑点が頬の粘膜に見られます。

発疹期

発熱は一旦落ち着き、37℃代まで下がりますが、その後再び発熱(39℃以上)し、同時に赤い発疹が現れます。発疹は首の後ろからはじまり、首、顔、続いて全身に拡がっていきます。発疹期ではカタル期の発熱や咳、鼻水、眼脂等の症状が更に強くなります。また下痢を伴うこともあります。

回復期

一般的に熱は3〜4日程度で下がり、通常(以下の合併症がなければ)7~9日程度で症状は改善します。

 

発熱がみられる1~2日前から発疹が出現した後4日間が感染力が強いと言われています。

 

稀ですが重症化し、肺炎、中耳炎、脳炎などを合併する場合がありますので注意が必要です。

妊婦は注意が必要

 

妊婦が麻疹に感染すると、流産、早産を起こす可能性があります。特に麻疹ワクチンを接種していない妊婦の方は、流行期には可能な限り患者に接触しないように努めて下さい。

 

また同居している家族で麻疹ワクチンを接種していない人がいたら直ちに接種するようにしましょう。

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麻疹の治療薬やワクチンについて

治療薬

麻疹に有効な薬はありません。治療するとしてもあくまで対症療法(症状をおさえる治療)であり、熱に対して解熱鎮痛薬、咳に対して鎮咳薬などが処方される場合があります。脱水予防のために水分補給はこまめに行いましょう。

 

ただワクチンを接種していない場合、麻疹患者接触後72時間(3日)以内であれば麻疹ワクチン接種(生後6ヶ月以上)、4日~6日以内であれば血液製剤のガンマグロブリン製剤を投与(筋注)することで発症を予防できたり、症状を軽く出来る可能性があります。

 

また中耳炎や肺炎を合併した場合は、抗菌薬(抗生物質)を投与することになります。

ワクチン

麻疹にはワクチンがあり、予防効果は95%以上。通常はMR(麻しん風しん混合)ワクチンを接種することになると思いますが、1歳代と5歳代(小学校入学前の1年間)の2回接種します。定期接種のため原則無料。ただしこれ以外の年齢でも自費で接種することができますので、接種していない人は病院に問い合わせてみて下さい。

 

注意点として、麻疹ワクチンは生ワクチンであり、妊婦には使用することができません。

 

生ワクチンとは生きた細菌やウイルスの毒性を極度に弱めたものです。これを接種し、体内で増殖する事で免疫を高めます。自然に罹った場合(自然感染)とほぼ同じような形で免疫ができるため、強く長期間持続するわけです。

 

ワクチンを接種していると合併症の発現頻度が低くなりますし、そもそも麻疹にかかりにくくなります。しかし弱めたとはいえ細菌やウイルスそのものを体内に入れるわけですから胎児に悪影響が出る可能性もゼロではありません。

 

そのため生ワクチン接種後は二ヶ月避妊する必要があります。ただ妊娠に気付かずに麻疹ワクチンを接種した人の中で、具体的な有害事象の報告はないため、中絶の必要はないとされています。

 

主な副反応は発熱、発疹ですが、基本的に数日で治まります。

麻疹の感染経路と予防

 

感染経路としては飛沫感染、空気感染、接触感染となります。

飛沫感染とは?

感染者が咳やくしゃみをした時の水しぶき(飛沫:直径0.005mm以上)に含まれる病原微生物を、周囲の人が吸い込むことで感染する経路です。範囲としては1~2m程度。

空気感染(飛沫核感染)とは?

飛沫の水分が蒸発したより小さい粒子(飛沫核:直径0.005mm以下)に含まれる病原微生物を、周囲の人が吸い込むことで感染する経路。軽いため床に落下せず、空気中を広範囲にわたって浮遊するため、これだけ離れていれば大丈夫といったものはありません。

接触感染とは?

感染者が咳やくしゃみをした時の水しぶき(飛沫)に汚染された環境や物に接触することで病原微生物が付いた手を介して感染する経路です。

 

麻疹は空気感染するため通常のマスクをしても、いくらうがい手洗いをしっかりやっても防ぎきれません。予防するにはやはりワクチン接種が有効です。

 

N95マスクはであれば予防可能ですが、正しく装着しないと意味がありませんので注意して下さい。

 

ちなみに空気感染する感染症としては麻疹の他に結核、水痘(水ぼうそう)があります。この機会に覚えておきましょう。

幼稚園や学校はいつからOK?

 

日本小児科学会 予防接種・感染対策委員会作成の「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」には

発疹に伴う発熱が解熱した後3日を経過するまでは出席停止とする。ただし、病状により感染力が強いと認められたときは、さらに長期に及ぶ場合もある

と記載されています。

 

解熱してから3日経過した段階で、体調に問題がなければ登園(校)することができます。

麻疹のまとめ

流行時期

春~初夏にかけて流行しますが、近年は1年を通してみられる

かかりやすい年齢

0~4歳に多く、2歳未満が大半を占める。抗体がなければ成人も

主な症状

発熱、咳、鼻水、眼脂(めやに)、目の充血、発疹、下痢など

原因菌

麻疹ウイルス

感染経路

飛沫感染、空気感染、接触感染

治療薬

対症療法のみ(解熱剤や咳止めなど)場合により麻疹ワクチンやガンマグロブリンを投与

ワクチン

あり

登園・登校の目安

解熱してから3日経過した段階で、体調に問題がなければOK

 

それでは麻疹については以上とさせて頂きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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