ちょっとの数なら手作業で一つ一つ入力し直してもいいですよ。

 

でもせいざい10個が良いところじゃないですか?

 

とても数百、数千個なんてやってられませんよね。

 

今回はあっという間にセル内の文字列を半角から全角に変換する方法をご紹介します。

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JIS関数を使って「半角」を「全角」にする

「JIS関数?なにそれ?」

 

そうですよね。なのでここでは難しいことは言わず、実例を用いてわかりやすく解説していきます。

 

今回はこちらのサンプルを用意しました。

 

C列の半角になっている「フリガナ」を全角表示にする、ということを行っていきましょう。

 

冒頭でお話したとおり、今回のようにたった3つのセルであれば、大した時間はかかりません。

 

しかしこれが数百、数千となるととんでもない時間がかかりますし、ストレスも半端ないですよね。

 

そこで使用するのがJIS関数です。

 

それではまず、どこでもいいのですが、一列挿入します。

 

今回は画像のように「フリガナ」の横に挿入したいと思います。Dで右クリックして、挿入をクリックします。

 

このようになりましたね。

 

D3セルを左クリックします。そしてここに

=JIS(C3)

と入力します。

 

セルに直接入力してもいいですし、上の赤枠で囲った部分に入力して頂いてもOKです。

 

どちらかに入力すると両方表示されるようになっています。入力したらEnterキーを押して下さい。

 

はい。C3セルを全角にしたものがD3セルに表示されましたね。

一つ設定すれば後はコピペでOK

同じようにD4、D5セルもやっていきますが、いちいち

=JIS(C4)、=JIS(C5)

なんて入力してられません。

 

ではまたD3セルを一度左クリックし、続いて右クリックからコピーを選択。

 

D4セルを左クリックし、クリックしたままマウスを下に移動させ、D4、D5セルが選択されたら離します。

 

右クリックして貼り付けを選択します。

 

このようにC4、C5セルの文字列が、それぞれD4、D5セルに全角表示されました。

 

一つ設定したら後はコピペするだけでOKです。これなら何行あっても大丈夫ですね。

 

じゃああとは「C列を削除すればOK」と思う方もいるかもしれませんが、それではダメなのです。

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貼り付けは1種類じゃない!形式が重要

どうなるか一応やってみましょうか。C列を削除します。

 

#REF!

と表示されました。これは参照としているセルが何らかの形で無効になった時に表示されるものです。

 

今回は「C列の値を参照してD列に表示」させていたのでエラーが出てしまったというわけですね。

 

それでは正解を。まずD3~D5セルを選択し、右クリックしてコピー。

 

C3セルを選択して右クリックから貼り付けますが、形式は「値」を選択します。

 

C列に全角表示されました。

 

そしてD列を削除します。

 

はい。エラーも表示されずC列もそのままです。あとはC列の見出しを全角のフリガナにすればOKです。

 

今回はなぜエラーが出なかったかわかりますか?

 

答えは貼り付け方にあります。

 

貼り付けの形式を「値」にすると、コピーしたセルの内容を文字通り「値そのまま」貼り付けることができるからなんですね。

 

今回の場合、C列を参照してD列に全角表示させたわけですが、普通に貼り付けると、その数式もそのままコピーされてしまうため、参照元のC列を削除したことでエラー表示が出てしまったというわけです。

おまけ

実はJIS関数を使わなくても全角表示する方法があります。

 

ただしこれには「数字のみ」という条件があり、記号やアルファベットが入っていてもダメですが、一応解説しておきます。

 

では年齢を全角にしてみましょう。

 

D3~D5セルを選択し、セルの書式設定を選択。

 

表示形式のその他、全角を選択し、OKをクリック。

 

はい。全角表示になりましたね。

 

こちらは数字だけという条件がありますので、使用するケースは少ないと思います。

 

なので応用が効くJIS関数を基本的に使用するようにしましょう。