現代は自分の健康は自分で守る時代、様々なサプリメントや医薬品などが販売されています。
自分で健康を守ると言っても、現状体に問題を感じていないのに、医薬品に手を出すというのは気が引ける。でも、健康には気を付けていたい。そんな人でも手軽に選択することができるものが存在しています。それは食品です。
今では健康に良い効果をもたらす食品たちが大量に販売されているのです。よく見てみると、ひとくくりに健康に効果がある食品といっても、色々な分類が存在していることに気付きます。
今回は、それら健康に効果を発揮する食品についてまとめていきます。
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トクホ(特定保健用食品とは)
健康に効果を発揮する食品と言えば、特定保健用食品(トクホ)がまず思い浮かびますね。このトクホとは、体の機能などに影響を与える保健機能成分を含んでいる食品のことをいいます。
消費者庁長官に許可を受けていなければ、特定保健用食品という表示をすることができないものです。一つ一つの製品ごとに申請を行い、その食品の安全性や有効性に対して審査を受け、表示に関する国からの許可が必要になります。
トクホはその含まれている成分によって、4つの区分に分けられます。通常の「特定保健用食品」、特定保健用食品の中でも、特に疾病リスクの低減が医学的・栄養学的に確立しているものに関しては「特定保健用食品(疾病リスク低減表示)」。
特定保健用食品としての実績が十分にあり、科学的根拠が蓄積されているものに関して、規格基準に合致していれば消費者委員会の個別審査が免除されている「特定保健用食品(規格基準型)」、一定の有効性は認められているが、科学的根拠には届かないものに関しては、限定的な効果であることを表示する必要がある「条件付特定保健用食品」です。
栄養機能食品とは
栄養機能食品とは、ビタミンやミネラルなどの栄養成分補給のために利用される食品であり、その栄養素について機能を表示している食品のことをいいます。国が定めている栄養成分の規格基準に適合していれば、製造業者等の責任において「栄養機能食品」の表示をすることが可能になります。
国が個別に審査しているものではなく、健康の増進作用があるような表示をすることは認められていませんが、国が定めた表現でその機能性を表示することが可能です。
機能性表示食品とは
製造業者の責任において、科学的根拠に基づいて機能性を表示した食品です。国に製造業者が自らで調査した機能性に関する書類などを届け出ることにより、その表示が可能になります。
国が個別に審査や認可しているわけではなく、届け出るだけで表示することは可能となります。製造業者の責任とはなりますが、保険機能の表示も許可されています。
健康食品とは
健康食品には厳密に定められた法律上の定義ではありません。大きく分類すると、上記のトクホや栄養機能食品、機能性表示食品も健康食品の一部として考えることはできますが、一般的にはそれらの認可や基準に関係なく、独自の企画で販売しているものが健康食品と言われています。
そのため、保健機能表示もない健康食品が実際にどの程度の効果が期待できるのか、本当に効果があるのかは未知数といえるでしょう。
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それぞれの違い
トクホや栄養機能食品、その他の健康食品もすべて合わせて健康食品という大きな区分で考えることができます。その中でもトクホと栄養機能食品、機能性表示食品は合わせて保健機能食品という区分となり、その他の健康食品とは一線を画します。
保健機能食品であれば、最低限度の効果は認められていますが、その他の健康食品では、その謳われている効果が本当に存在するのかもはっきりとはわかりません。
栄養機能食品では、その含まれている有効成分の機能表示は可能ですが、特定の保健の用途を記載することはできません。トクホと機能性表示食品であれば、どのような症状に効果を発揮するのかを記載することが可能になります。
共に保健機能食品とされているトクホと栄養機能食品、機能性表示食品ですが、それらにも明確な違いが存在します。
トクホであれば、その保健機能を個別に国から認められているものであり、例外として特定保健用食品(規格基準型)は存在しますが、それも実績があって過去に科学的根拠が認められている信頼性が高いものです。
対して栄養機能食品では、個別に国の認可を受けていません。国が定めた基準に合致しているという場合に製造業者の責任で表示しているだけのものです。基準には合致しているので、保健機能がないということはあり得ませんが、トクホに比べればその保健機能はさらに限定的といえるでしょう。
機能性表示食品であれば、製造業者が責任を負うということで、国への届け出のみで効果を表示しているものとなります。
まとめ
自分の体調を整えるための健康食品ですが、実際に効果が期待できるのかは、その成分の含有量と有効性によります。トクホや栄養機能食品であれば、その基準は確実に満たしているものですが、それ以外の一般的な健康食品では不明な点も多いものです。
機能性表示食品では、製造業者が信頼を置ける業者であることも選択の際には考慮しなければいけません。しっかりとした判断基準を持って利用するようにしましょう。
それでは今回の記事は以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。