HP(ヒューレット・パッカード)ノートパソコンにも、デメリットがないわけではありません。購入するパソコンを選定する際には、デメリットとメリットを十分に比較しながら、納得の上で購入することが何より大切です。
そこで、HPのノートパソコンのメリットとデメリットについて考察してみます。
HPのパソコンのデメリット
HPのノートパソコンは、最初から入っているソフトが比較的少なくなっています。他の、とくに国産メーカーのPCには、WordやExcelといったソフトだけでなく、購入した当初からたくさんのソフトがインストールされています。
例えば、はがき作成ソフトや、動画編集、初心者向けにパソコン操作を説明した動画を見ることが出来るソフトなどです。そうしたソフトを必要とされる方にとっては、HPのノートパソコンは期待にそぐわない可能性があります。
また、現在販売されているHPのノートパソコンのほとんどでは、OSにWindows8もしくはWindows10が搭載されています。新品で購入する場合、Windows7搭載のPCが少ないことが、人によってはデメリットになるかもしれません。
と言いますのも、とくに仕事上の特殊な業務で使用するために専用に開発されたソフトなどの場合、新しいOSへの対応が中々進んでいないことがあるためです。
ノートパソコンを新規に購入する際には、使用しているソフトが、Windows10などの次世代のOSに対応しているかどうか、まずは確認する必要があります。
また、微妙な操作感の違いから、新しいOSを感覚的に嫌う方もいます。そうした方にとって、HPのノートパソコンのほとんどがWindows8以降のOSを搭載していることは、デメリットになってくるかもしれません。
HPのパソコンのメリット
ここまでHPのノートパソコンのデメリットばかりお伝えしてきましたが、実は、上記のデメリットというのは決して致命的な問題ではありません。
まず、搭載されているソフトの少なさについてですが、そもそも、こんなことを言ってはなんですが、国産メーカーが最初からパソコンにインストールしているソフトは、正直あまり役に立ちません。
動作や挙動が悪く、実際には多くの方が使用していないのが実情です。例えば動画編集といった目的においても、より優秀なフリーソフトが、ネット上では無料で公開されていて、すぐにインストールすることが出来ます。
そのため、国産メーカーのパソコンを購入した人の多くが最初にやることは、あらかじめインストールされている邪魔なソフトを削除することになります。それらのソフトが、パソコンの記憶容量(ハードディスク)を占領してしまうからです。
国産メーカーのパソコンでは、その不必要なソフトの分が、商品価格に上乗せされて、無駄に高くなってしまっているものが決して少なくありません。そして第一、ソフトを削除すること自体が、大変な手間となってしまいます。
私は自分が使わないソフトが大量についてくる国産メーカーのパソコンでは基本的に選びません。むしろ、必要のないソフトがインストールされていないこと自体がデメリットではなく、大きなメリットとなります。
つまり、同じお金を払っても高スペックなパソコンを購入することができるのです。
次に、OSの問題ですが、Windows7はWindows10に比べてセキュリティ機能が貧弱だとされています。それだけでなく、古いOSなので、製品に搭載されているCPUの細かな違いによって正確な時期は異なるのですが、早ければ2018年にはサポートが終了してしまいます。
サポート終了後のOSを使用し続けることは、セキュリティ上大変危険であり、問題があります。現在WindowsXPでネットに接続するようなものです。
以上からWindows7搭載のパソコンを購入したとしても、わずか2年程度で新しいOS(又は搭載されたパソコン)を購入する必要が出てくるのです。
Windows7搭載のパソコンを購入した場合、OSのアップグレードという問題に、近い将来必ず直面することになります。そのため思い切って新しいOSを搭載したHPのノートパソコンを購入し、操作に慣れてしまう方が賢い選択ではないでしょうか。
追加料金を払うことなく、面倒なOSのアップグレード作業も必要なく、購入した当初から新しいOSを使用することが出来るというのは、大きなメリットです。
ただし仕事上どうしてもWindows7でなければならないという方には、公式サイトの通販では、Windows7搭載のパソコンも用意されているので、そちらをご利用されるとよろしいかと思います。
まとめ
HPのノートパソコンには、たしかに、最初からインストールされているソフトが少ないというデメリットがあります。また、OS:Windows7を搭載したパソコンの種類が少ないことも、人によってはデメリットかもしれません。
しかし、使わないソフトにお金を払う必要はなく、また前述の通り、セキュリティ上の問題から、なるべくOSは新しいものを使用することが望ましいと考えられます。
HPのノートパソコンの大きな特徴は、そのシンプルさにあります。それは、デザインやパーツの構成のシンプルさだけでなく、余計なソフトが搭載されていないことも含め、とにかく無駄がないのです。
無駄なものがついていない分、価格も安く抑えられていて、コストパフォーマンスに優れています。自分が必要としていない無駄なものにはなるべくお金を払いたくないですよね。
HPのノートパソコンを購入する最大のメリットは、必要としている要素だけを持ったシンプルな商品を、コストパフォーマンスに優れた価格で購入することが出来る点にあると思います。