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白色ワセリン・プロペト・サンホワイトの作用機序、特徴、副作用~それぞれの違いと使い分け

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紫外線の強い夏場、空気の乾燥しやすい冬場、そしてエアコンの効いた屋内・・・。最近は、大人から子供、赤ちゃんにまで、乾燥肌が問題となっています。

乾燥肌の保湿に使われる医薬品はいくつかありますが、その中でも、皮膚の乾燥を防ぐと同時に皮膚の保護作用もあるワセリンについてまとめていきたいと思います。

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白色ワセリン・プロペト・サンホワイトの作用機序、特徴

 

保湿剤であるワセリンには、白色ワセリン・プロペト・サンホワイトの3種類があります。白色ワセリン・プロペトの2つは日本薬局方白色ワセリンの基準に適合したワセリンです。(ちなみに、ドラッグストアなどで市販薬としてよく見かける「ヴァセリン(Vaseline)」は、アメリカから輸入した白色ワセリンです。)

 

ワセリン(白色ワセリン・プロペト・サンホワイト)の薬理作用としては、
①皮膚からの水分の蒸発を抑え乾燥を防ぐ効果
②皮膚を柔らかく保つと共に皮膚を保護する効果
③傷口の回復を促進する効果(肉芽形成促進作用)
④かさぶたを柔らかくして取りやすくする効果(痂疲軟化脱落作用)

などがあります。

 

特にその保湿作用に注目すると、「皮膚の水分を保つ」タイプのクリーム(乳剤)型の保湿剤は皮膚表面からの蒸発が抑えられず、継続的な保湿作用としては弱くなります。

 

一方、油性で「皮膚を覆い水分が蒸発しないよう防ぐ」タイプのワセリンは、保湿効果が高く皮膚を守るという保護作用もある点でクリーム(乳剤)型の保湿剤よりも優れています。

 

それではこの3種類のワセリンは何が違うのか、それぞれの特徴について詳しく見てみましょう。

白色ワセリン

最も違うのは、精製の度合いです。

白色ワセリンは黄色ワセリンを精製して造られたワセリンで、最も一般的なワセリンです。安価であるため、特にどれを使っても問題ないような場合には白色ワセリンが使用されることが多いです。

 

しかし、精製されているとは言えごく微量の不純物(ベンゼンや硫黄など)が含まれており、色は少し濁った白~微黄色をしています。味や匂いはありません。いくつかの製薬メーカーから出されていますがメーカーにより品質に多少違いがあるようです。

プロペト

プロペトは白色ワセリンを更に精製したものです。色は白色から微黄色と言った色合いで、白色ワセリンに比べると少し透明感があります。白色ワセリンと同様、無味無臭の軟膏です。

サンホワイト

サンホワイトはプロペトを更に精製したものです。ワセリンの中で最も純度が高いのがこちらです。他のワセリンと同様に無味無臭の軟膏ですが、サンホワイトの名のごとく色はきれいな白色です。

 

高純度なのですが、医療用の医薬品ではないので保険が使えず、価格は少々高目です。

それぞれの違いと使い分け

 

それぞれ精製度が違う、色が違うということでしたが、精製度が低いとどのような違いがあるのでしょうか。精製度が低く不純物を含むということは、太陽光の紫外線を吸収するということです。

 

ワセリンは油性の軟膏ですので、油が紫外線の影響を受けて分解や酸化などの化学変化を起こすことがあります。また、不純物が少ないほど熱エネルギーによる化学変化が少ないとも言われています。

 

つまり精製度が高いということは、「高品質であり、光に安定、熱に安定である」と言うことです。

 

このようにまとめると白色ワセリンが良くないように聞こえるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。白色ワセリンは安価でありながら保湿効果や保護効果、傷の改善などにとても優れた効果をもっており、先にも説明したように最も一般的に使用されるワセリンです。

 

プロペトは白色ワセリンに比べて柔らかく少しべたつきが少ない軟膏ですので、皮膚の保湿にはもちろん、眼科用の基剤としても使用されます。眼軟膏の基材として目に入っても刺激感がない、加熱滅菌しても変色しにくいという点でも適しています。

 

乳幼児にも使用されることが多く、冬など乾燥する季節には私も子供にはプロペトを処方してもらっています。

 

サンホワイトは更に純度が高いので医療用の基剤としても使用されており、アンテベート、ロコイド、スタデルム軟膏/クリームなどのように、サンホワイトを基剤として製造された医薬品も多くあります。

 

また、プロペトでも痒みが出てしまうような敏感肌の方や、肌の弱い乳幼児にもおすすめです。ただし、保険適応外ですので先程もお話したように価格は高くなります。

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白色ワセリン・プロペトの副作用

 

次に安全性についてですが、医療用に使用される白色ワセリンとプロペトの添付文書を見ても、重大な副作用の記載はありません。重大と言えるほどの副作用が発現したことは今までないと言うことでしょう。

 

主に皮膚や粘膜に使用される医薬品である以上、「発疹(湿疹が出る)・発赤(塗った場所が赤くなる)・掻痒感(かゆみが出る)」などの副作用の可能性は否定できませんが、医療現場では乳幼児から大人まで幅広く使用される、安全性の高い薬であると言えます。

まとめ

 

乾燥肌対策に皮膚の保湿や保護作用を期待して使用されるワセリン。

 

ワセリンの効果としては、

①皮膚からの水分の蒸発を抑え乾燥を防ぐ効果
②皮膚を柔らかく保つと共に皮膚を保護する効果
③傷口の回復を促進する効果(肉芽形成促進作用)
④かさぶたを柔らかくして取りやすくする効果(痂疲軟化脱落作用)

などがあります。

 

ワセリンには医療用として使用される白色ワセリンやプロペト、一般向けに市販されるサンホワイト・ヴァセリンなど様々な種類があります。

 

それぞれの違いは主に精製度によるもので、

白色ワセリン(ヴァセリン) < プロペト < サンホワイト

の順で精製度が高くなっています。

 

使用する際は、それぞれの特徴に合わせて塗る場所やコスト、用途によって使い分けるといいでしょう。容器内の汚染を考慮して私はチューブタイプをオススメします(100g包装)。

 

それでは白色ワセリン・プロペト・サンホワイトについては以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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