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アローゼン、プルゼニドの作用機序と副作用|両者の違いとは?

便秘

今回は便秘治療薬であり、大腸刺激性下剤のアローゼンプルゼニドについてお話していきます。

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アローゼン、プルゼニドの名前の由来と違いとは?

 

まずはアローゼンの名前の由来からいきましょう。アローゼンの一般名は「センナ・センナジツ」です。センナは植物「センナの葉」を意味します。

 

センナジツはカタカナで書いてあるので、わからない方もいらっしゃるかもしれませんが、「センナの実」です。全てセンナでできているということで、「オールセンナ」からAlosenn:アローゼンと命名されました。

 

続いてプルゼニド。プルゼニドの一般名は「センノシド」です。由来に進む前にアローゼンとプルゼニドの違いについてお話します。

 

アローゼンとプルゼニドの違い図

上の図を見て下さい。アローゼンの成分「センナ・センナジツ」から便秘を改善する作用を持つ「センノシド」を抜き出した薬がプルゼニドなんです。逆にアローゼンはセンノシド以外の成分が入っているということですね。実はプルゼニドの名前の由来はここからきています。

 

つまりPure(純粋な)な Sennoside(センナ配糖体)。これを組み合わせてPursennid:プルゼニドと命名されました。すごくわかりやすいですよね。

 

アローゼンとプルゼニド、どちらも有効成分であるセンノシドが腸の運動を活発にする事で効果を発揮します。つまり両者の作用機序はほぼ同じと考えて頂いて構いません。

 

「アローゼンとプルゼニドの強さの比較」ですが、どちらも作用が強く最強クラスの下剤になります。

 

「アローゼンはセンノシド以外の植物成分も入っているからアローゼンの方が強い」と言われる場合もありますが、服用する患者様により個人差があり、必ずしも同じ結果になるとは限りません。

 

そのため単純に比較するのはちょっと難しいですね。アローゼンのセンノシド以外の成分がどれほど排便効果に寄与しているのかはっきりしていない部分もあります。

 

以上からどちらを選択するかですが、一方の効果がイマイチであれば、両方服用してみて自分に合った方を選ばれるのがよろしいかと思います。

 

また剤形の好みもあるかと思います。錠剤を好む方はプルゼニド、顆粒を好む方はアローゼン。ジェネリック医薬品にはセンノシドの顆粒もあります。

 

さて前置きが長くなりましたが、アローゼン・プルゼニドの作用を簡単に説明すると「腸の運動を活発にすることで排便を促す」となります。それでは作用機序についてもう少し詳しくみていきましょう。

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アローゼン・プルゼニドの作用機序と特徴

 

腸に到達した内容物には多くの水分が含まれています。その水分の多く(約6~8割)が小腸で吸収され、残りは大腸で吸収されます。かなり大雑把な説明になりますが、吸収される水分量が通常よりも多いと便秘に、少ないと下痢になります。

 

例えば腸の運動が低下したりすると、便が長時間腸内に停滞する事になりますので、その分多くの水分が吸収され、固い便になります。

 

また逆に腸の運動が活発になるとどんどん便が押し出されていき短時間で便が出るため水分をあまり吸収できず、水分を多く含んだ便、つまり下痢になるというわけです。

 

便秘の方は便に含まれている水分が少ないのです。ということは…腸の滞在時間を減らしてあげれば便から水分の吸収が抑えられる、つまり便が柔らかくなる。

 

アローゼンとプルゼニドは服用後、胃や小腸ではほぼ作用せずに大腸へ直行します。ここで腸内細菌により分解され、レインアンスロンと呼ばれる物質になります。

 

このレインアンスロンが大腸の粘膜を直接刺激します。また腸の運動を司るアウエルバッハ神経叢(しんけいそう)と呼ばれる腸管の神経細胞の集合体にも作用します。

 

すると大腸の運動が活発になり、便が押し出されるとともに腸内の便の移動速度が通常よりも速まることで水分の吸収が抑えられ、排便が促されるのです。

アローゼン・プルゼニドの注意事項

 

まずは禁忌。

1 本剤の成分又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴のある患者
2 急性腹症が疑われる患者、痙攣性便秘の患者
3 重症の硬結便のある患者
4 電解質失調(特に低カリウム血症)のある患者には大量投与を避ける

アローゼンで過敏症の既往のある方はプルゼニドを服用することはできません。その逆もしかりです。急性腹症、痙攣性便秘の方は腸の運動が活発になることで腹痛がひどくなる可能性があるため禁忌です。

 

また重症の硬結便の場合、経口薬では効果は期待できません。電解質失調のある方も下痢により電解質が失われる可能性があるため禁忌となります。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

センノシドは大量投与により子宮収縮を起こします。流産、早産の恐れがあるため原則禁忌となっています。どうしても使わざるを得ない時だけ少量使用します。

 

大腸刺激性下剤ではセンノシドよりもラキソベロン(ピコスルファートナトリウム)の方が妊婦にも比較的安全に使用する事ができます。

 

ちなみに授乳は避ける事が望ましいでしょう。母乳に移行する事で乳児の下痢が報告されています。

アローゼン・プルゼニドの副作用

 

アローゼン、プルゼニド共通です。下痢、腹痛、腹鳴、悪心、嘔吐等が主な副作用になります。これらは腸の運動が活発になる事により起きるものです。

 

また尿が黄褐色又は赤色になることがあります。これはレインアンスロンがアルカリ尿と反応することにより起こると言われています。センノシドにより血尿が出ることはありません。

 

最後に習慣性について。アローゼンやプルゼニドは長期に漫然と服用するのは望ましくありません。薬により腸管への刺激が続くと、慣れ(耐性)が生じます。そうなると量を増やさざるを得なくなります。

 

便秘を改善するには薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善が必要不可欠です。例えば食物繊維の多い食事や乳酸菌を摂る、適度な運動、朝起きたら冷たい飲み物を飲む、便意がなくても朝食後等決まった時間にトイレに行く等が大切です。

 

それではアローゼン・プルゼニドについては以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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