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ラキソベロン(ピコスルファート)の作用機序と副作用|妊婦

便秘

今回は便秘治療薬であり、大腸刺激性下剤のラキソベロンについてお話していきます。

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ラキソベロンとは?

 

まずはラキソベロンの名前の由来ですが、特にないようです。一般名は「ピコスルファートナトリウム」です。

 

ラキソベロンの作用を簡単に説明すると「腸の運動を活発にすることで排便を促すとなります。それでは作用機序についてもう少し詳しくみていきましょう。

ラキソベロンの作用機序と特徴

 

腸に到達した内容物には多くの水分が含まれています。その水分の多く(約6~8割)が小腸で吸収され、残りは大腸で吸収されます。かなり大雑把な説明になりますが、吸収される水分量が通常よりも多いと便秘に、少ないと下痢になります。

 

例えば腸の運動が低下したりすると、便が長時間腸内に停滞する事になりますので、その分多くの水分が吸収され、固い便になります。

 

また逆に腸の運動が活発になるとどんどん便が押し出されていき短時間で便が出るため水分をあまり吸収できず、水分を多く含んだ便、つまり下痢になるというわけです。

 

便秘の方は便に含まれている水分が少ないのです。ということは…腸の滞在時間を減らしてあげれば便から水分の吸収が抑えられる、つまり便が柔らかくなる。

 

ラキソベロンはそのままの状態では効果を発揮しません。服用後胃や小腸ではほぼ作用せず大腸に到達後、腸内細菌に由来する酵素アリルスルファターゼにより分解され、ジフェノール体になります。

 

このジフェノール体が大腸粘膜を刺激すると大腸の運動が活発になります。更に大腸における水分の吸収をも抑える作用を持っており、結果排便が促されます。

 

ラキソベロンの剤形には錠剤と内用液があります。内用液は錠剤の服用が困難な方にも使用できますし、細かい用量調節も可能です。

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ラキソベロンの注意事項と妊婦・授乳婦に対する安全性

 

まずは禁忌。

1 本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者
2 急性腹症が疑われる患者、痙攣性便秘の患者

過去にラキソベロンを服用し、過敏症がみられた方には服用することはできません。また急性腹症、痙攣性便秘の方は腸の運動が活発になることで腹痛がひどくなる可能性があるため禁忌です。

 

プルゼニド、アローゼンは妊婦に対して原則禁忌となっています。子宮収縮作用により、早産・流産の可能性があるためです。しかしラキソベロンは妊婦に対する安全性がほぼ確立されており比較的安全に使用する事ができます。

 

また母乳への移行はほぼゼロであるため、授乳中の方でも安心して服用する事ができます。以上から妊婦・授乳婦の方に処方される頻度は高いです。

 

最後に習慣性について。アローゼンやプルゼニドと比較すると、ラキソベロンは習慣性が少ないという特徴があります。もちろん便秘を改善するには薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善が必要不可欠です。

 

例えば食物繊維の多い食事を摂ったり、適度な運動、朝起きたら冷たい飲み物を飲む、便意がなくても朝食後等決まった時間にトイレに行く等が大切です。

ラキソベロン錠と液の換算について

 

ラキソベロンの剤形には錠剤と液剤があります。ラキソベロン錠は1錠にピコスルファートナトリウムを2.5mg、液は1mLに同成分7.5mg含まれています。

 

つまり1錠(2.5mg)≒ 液0.33mLという事になります。ラキソベロンは1滴0.067mLになりますので、「1錠(2.5mg)≒ 液5滴」となります。

 

ラキソベロン液は1本10mLで150滴使用することができます。

ラキソベロンの副作用

 

下痢、腹痛、腹鳴、悪心、嘔吐等が主な副作用になります。これらは腸の運動が活発になる事により起きるものです。大腸刺激性下剤のアローゼンやプルゼニドと内容的には大差ありません。

 

それではラキソベロンについては以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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