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オピオイドローテーション(オピオイドスイッチング)とは?

患者と看護師

今回はオピオイドローテーションについてお話していきます。

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オピオイドローテーションとは?

 

オピオイドの副作用が強かったり、増量しても十分な鎮痛効果が得られない場合に別の種類のオピオイドに変更することをオピオイドローテーションと言います。

 

つまり便秘、眠気、嘔気嘔吐などの副作用の軽減、また鎮痛効果の増強が目的となります。投与経路(剤形)の変更もオピオイドローテーションという場合もあります。

 

ちなみに海外ではオピオイドローテーションとは言わず、”switching opioids”と呼ばれるのが主流のようですね。まあオピオイドの切り替えなわけですから、”switching opioids”の方がしっくり来るかとは思います。

 

オピオイドローテーションは基本的にはモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの3つの間で行います。換算については以下の表を目安に行いますが、患者の状態によりこの通りにいかないケースも多々あります(かえって痛みが強くなったり、副作用が増強することもあります)。

 

オピオイド力価換算表

鎮痛効果は問題なく、副作用軽減を目的としてローテーションする場合は換算値よりも少ない用量で開始します。例えば腎機能が低下している患者にMSコンチン60mgが投与されており副作用が強くローテーションを検討するとします。

 

この場合、上の表の換算値を見るとオキシコンチン40mg、フェントステープ2mgなどが相当しますが、これよりも若干少ない量で開始して経過を観ながら増量していきます。同一成分のモルヒネの持続皮下注への切り替えも副作用軽減には非常に有効です。

 

また同一オピオイドを長期間使用すると耐性が生じることで増量しても十分な効果が得られない場合があります。この時副作用に問題がなければ換算値よりも多い用量で開始することもあります。複数のオピオイドを併用するケースも実際現場では見られます(ちなみに海外では換算値よりも少なめで開始して、適宜増量していく方法が推奨されています)。

 

ただし換算値も含めこれらは絶対ではなく、患者により個々の対応が求められます。ローテーション後の鎮痛効果、副作用について注意深く観察する必要があります。

 

また高用量のオピオイドを使用している場合は一度に全て切り替えず、数回に分けて切り替えていく場合もあります。これを部分的ローテーションと言います。

 

ちなみに症状が安定している患者にオピオイドローテーションをする必要はありません。あくまで副作用や鎮痛効果に問題が生じた時に行うのが基本となります。

 

それではオピオイドローテーションについては以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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