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麻子仁丸の作用機序と特徴、副作用

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今回は漢方薬の麻子仁丸(マシニンガン)についてお話していきます。

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麻子仁丸の名前の由来は?

 

麻子仁丸は次項でお話しする6種の生薬が含まれており、それぞれの生薬を粉砕・混合して丸薬として作られた薬です。ここから。そして主薬が麻子仁であるため、麻子仁と丸を組み合わせて命名されています。

麻子仁丸の作用機序と特徴

 

麻子仁丸は便秘に対して用いられる漢方薬です。一部では萎縮腎にも効果があると言われています。麻子仁丸には様々な生薬が含まれており、それらが複合して効果を発揮していきます。

 

含まれている生薬は麻子仁(マシニン)、大黄(ダイオウ)、枳実(キジツ)、杏仁(キョウニン)、厚朴(コウボク)、芍薬(シャクヤク)です。味は苦みがあって渋く、独特のにおいを持っています。

 

漢方薬はすべて、適応となる人を「証」を見て判断します。「証」とは、人の状態を現す東洋医学の考え方で、麻子仁丸が効果的な人の証は虚証、具体的に言えば体力が中程度から少し弱っている程度であり、硬くて乾燥したコロコロの便が出ている人です。

関連記事漢方薬の処方の基本~証、陰陽、虚実、気血水とは?

 

伝統中国医学について記された傷寒論や金匱要略にも麻子仁丸についての記述が存在しています。それによると、胃に熱を持っており排尿回数が多いものは、水分が不足して便が固くなり、そういった人には麻子仁丸が効果的だとされています。

 

汗が出ており皮膚が湿っている人には効果的ですが、逆に肌が乾燥している人には効果は期待できないとされています。

 

便秘の原因は数多くあります。それは日々のストレスであったり、食生活の不規則なところであったり、水分不足であったり、腸の構造的な問題であったりします。麻子仁丸が特に効果を発揮できるのは、水分不足が原因で起きている便秘に対してです。

 

大黄により腸の動きである蠕動運動を活発にし、麻子仁と杏仁で水分を補って循環が円滑に巡るようにしています。厚朴、枳実で胃腸の働きを改善させることも併せて行われることで、腹部の張りに対しても効果を発揮します。

 

痛み止めとして知られている芍薬も含まれていることで、腹痛を緩和する効果も期待できる漢方薬です。

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麻子仁丸の副作用

 

麻子仁丸では、副作用が明確になる調査は行われていません。そのため、その発現頻度に関するデータも存在しておらず、どのくらいの頻度で起こるのかが不明です。ただ、重篤な副作用の報告は存在していないため、安全性は高いと言えるでしょう。

 

報告されている副作用は消化管に関するものであり、食欲不振、腹痛、下痢などがあります。

 

漢方薬の副作用は、多くの場合含まれている生薬によって引き起こされています。麻子仁丸の副作用は、含まれている大黄によるものと言われており、過剰に反応した場合に下痢や腹痛を引き起こすというわけですね。

麻子仁丸の注意事項

 

冒頭でお話しした通り、麻子仁丸は、それぞれの生薬を粉砕・混合して丸薬として作られた薬です。販売されている形状は粉薬がほとんどですが、その効果に変わりはありません。

 

最初の形が丸薬ですので、漢方薬でよく言われているお湯に溶かして服用するということをする必要はありません。

 

麻子仁丸の服用では、下痢症状を起こしやすい人の服用は慎重に判断するべきとされています。便秘に対して使用されるものであるため、下痢症状を起こしやすい人であれば逆に下痢症状で悪化してしまう可能性があるためです。

 

胃の熱を取ることで効果を発揮していくため、著しく胃腸が弱っている場合には食欲不振などの副作用が発現する可能性があります。

 

麻子仁丸の効能又は効果、用法・用量は添付文書に以下のように記載されています。

効能又は効果

便秘

用法及び用量

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

ツムラ麻子仁丸エキス顆粒(医療用)の添付文書より引用

ただ麻子仁丸は個人によって効果に差がある漢方薬です。効果を発揮できているところで服用を調節するべき薬であるため、1日1回の処方もよくみられます。

 

大黄が含まれている漢方薬を併用する場合には、過剰投与による下痢症に注意しなければいけません。特に高齢者では効果の差が大きくなりやすいため、用量の設定を慎重に行うべきでしょう。

 

妊婦に対しては、一般的には使用されない漢方薬です。含まれている大黄により子宮が収縮することがある為、流早産となる危険性があります。

 

また授乳婦に対しても服用は避けるべきです。成分が乳汁中に分泌されてしまうため、赤ちゃんが下痢になってしまう可能性があります。

 

妊娠中・授乳中の便秘には、無理に麻子仁丸を選択する理由はなく、病院では酸化マグネシウムやラキソベロンが処方されるケースが多いと多いと思います。

 

それでは麻子仁丸については以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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