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ロコモティブシンドロームとは?診断基準や原因、症状などをわかりやすく解説


日本は高齢化社会を超えて、超高齢化社会に突入している状態です。当然ながら高齢者の数が増え、介護を必要とする割合も増えています。逆に若い世代の数は少なくなっていることから、介護をする側の人間は常に不足している状態です。

 

日本ではその状態を脱するため、高齢者が介護を必要としない状態を維持できるように様々な工夫が施されています。今回は整形外科領域から生まれた介護を必要としない高齢者を増やすための考え方、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)についてお話していきたいと思います。

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ロコモティブシンドロームとは?

 

ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害によって移動する能力が低下し、要介護状態になるリスクが高い状態を指します。日本語に訳すと「運動器症候群」で、2007年に日本整形外科学会で提唱された概念です。

 

もう少しわかりやすく言いますと、筋肉や骨、関節などの運動器に障害を持ってしまい、その結果として「立つ」「歩く」といった基本的な動作を行う機能が低下していることをいいます。

 

「運動器に障害を抱えることで移動する能力が低下し、その結果として社会への参加や生活が制限されてしまうことで、介護を必要とする割合が増えている」、という考え方に基づいて、その初期段階である運動器の障害を改善するために考案されました。

ロコモティブシンドロームの診断基準

 

ロコモティブシンドロームは、自宅で自分で調べることができる判断基準が存在しています。その判断基準に沿って、ロコモティブシンドロームの不安があるようなら専門の整形外科外来に受診することも可能です。

 

ロコモティブシンドロームは3つのテストからその段階を調べていきます。ロコモティブシンドロームの段階とテストは以下のようになります。

ロコモティブシンドロームの段階

ロコモ度1

整形外科専門医が移動機能の低下が始まっていると判断する段階です。

ロコモ度2

整形外科専門医が移動機能の低下が進行していると判断する段階で、専門医への受診が勧められる段階です。

ロコモティブシンドローム診断テスト

立ち上がりテスト

どちらか片方の足で40cmの台から立ち上がることができない場合はロコモ度1、両足で高さ20cmの台から立ち上がることができない場合はロコモ度2となります。

2ステップテスト

つま先を揃えて立ち、そこから大股で2歩歩いた距離を身長で割ります。

2歩幅(cm) ÷ 身長(cm) = 2ステップ値

この数値が1.1~1.3となる場合にはロコモ度1、1.1未満になる場合にはロコモ度2となります。

ロコモ25

アンケート形式で日常生活での不具合の自覚症状を確認していきます。このアンケートの結果、7点以上でロコモ度1、16点以上でロコモ度2となります。

ロコモティブシンドロームの原因と症状

 

ロコモティブシンドロームの原因は日々の生活習慣や食生活が密接にかかわっています。運動不足によって活動量が減れば、加齢も伴って筋肉量が減少してしまいます。筋肉量が減れば、それだけ移動機能やバランス能力が低下してしまうのです。

 

食事からのエネルギー摂取も注意して行わなければ、カルシウムなどの骨の形成に不可欠な栄養素が不足してしまうことで、骨粗鬆症などの原因疾病を患ってしまうことになります。

 

ロコモティブシンドロームでは、その症状の主なものとなりえる疾患が存在しており、変形性膝関節症脊柱管狭窄症などは痛みによって活動量が減ってしまうことが判明しています。

 

変形性膝関節症は膝の関節が変形してしまうことにより歩行などで痛みを生じ、その結果として活動量が低下して要介護状態へと移る可能性があります。脊柱管狭窄症は歩行中に痛みで活動できなくなるのが主症状で、普段から痺れを感じることで活動量が低下してしまいます。

 

骨粗鬆症も症状の一つであり、大腿部を骨折することで歩行困難な状態となって、そのまま寝たきりになってしまう例も多くあります。

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メタボリックシンドロームとは違うの?

 

シンドロームとついているので、メタボリックシンドロームと関係があると思っている方もいるようですね。

 

メタボリックシンドロームは、日本語に訳すと「内臓脂肪症候群」となり、ロコモティブシンドロームとは対象にしている部位が異なります。

 

メタボリックシンドロームは内臓脂肪の増加や生活習慣病によって、将来の健康な生活に支障が生じてしまうことを危惧して生まれました。メタボリックシンドロームを放置しておくことで、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが上昇し、命にかかわる病気を患う可能性が高くなります。

 

一方ロコモティブシンドロームは筋肉などの低下により活動量が減り、要介護状態になる危険性が高いことを指していますので、そもそもの概念から異なるものです。

 

両方を併発している患者もいるでしょうし、どちらか一方のみ発症している患者もいることでしょう。ただ共通して言えるのは、いずれも寝たきりや要介護状態の要因となり得るということ。概念に縛られず総括的にケアしていくことが大切なのです。

まとめ

 

ロコモティブシンドロームは、高齢者を要介護状態としないための重要な概念です。早期発見、早期対策を行い、食事や運動のケアを通して健康寿命を延ばしていくことが可能です。

 

簡単に自分で診断できるツールも存在しているので、ぜひとも活用していきましょう。

 

それではロコモティブシンドロームについては以上とさせて頂きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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