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メリスロン(ベタヒスチン)の作用機序と副作用|メニエール


今回はめまい・平衡障害治療剤のメリスロンについて解説してきます。

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メリスロンとは?

 

それでは名前の由来からいきたいところですが、メリスロンには特にないようですね。一般名はベタヒスチンになります。

 

メリスロンの作用を簡単に説明すると「リンパ液の排泄を促すことでめまいを改善する」となります。

 

それではまずメニエール病、メニエール症候群についてお話していきましょう。

メニエール病、メニエール症候群とは?

 

メニエール病とは、難聴や耳鳴りなどの聴覚症状を伴い、周囲がぐるぐると回っているように感じてしまう回転性めまいが生じる疾患です。

 

この疾患は、耳の中にある平衡感覚をつかさどる器官である内耳に、リンパ液が過剰に蓄積することで発生しています。リンパ液が過剰になる原因は、リンパ液を排泄するための器官であるリンパ嚢の機能不全です。

 

原因としてはウイルス感染やリンパ嚢の発育不全などが考えられていますが、リンパ嚢がなぜ機能不全に陥るのか、そのはっきりとした原因が判明しているわけではありません。

 

めまい発作が起きる頻度は人によって違っており、年に数回のみの場合から週に2~3回も頻発する場合と、非常にばらつきがあります。めまい発作に伴って難聴などの聴覚症状が発生してしまい、吐き気や嘔吐をしてしまうこともありますが、それ以外の中枢神経症状の合併症は報告されていません。

 

発症後は2年程度で軽快する人とめまい発作が10年余りに及ぶ重症化する人に分かれ、重症化する場合には生活に支障が出るほどに辛い症状といわれています。

 

メニエール症候群とは難聴や耳鳴り、回転性めまいというメニエール病と同じ症状を呈する状態のことを指し、その原因については特に定められていません。メニエール病と同じ症状だが内耳には問題はないという場合などに、メニエール症候群という名称が用いられています。

 

治療は発作が起きている時期と、それ以外の時期によって方法が異なります。発作が起きている時には、めまいの鎮静化や聴覚症状の悪化予防が中心とされ、それ以外の時期では発作を抑えるための日常生活に関する注意や、ラシックスなどの利尿剤などの維持を目的とした薬物治療が行われます。

メリスロンの作用機序と特徴

 

先程めまいの発生原因の一つが内耳内のリンパ液過剰であるということをお話しましたね。つまりリンパ液をなんとかできれば症状の改善が期待できることになります。

 

メリスロンは内耳内の血液循環を改善することにより、過剰に蓄積したリンパ液の循環を促します。さらに、内耳の毛細血管の透過性を調節することにより、スムーズにリンパ液が排泄されるようにしているのです。

 

脳内の血流量を増加させることも知られており、小脳などの血流が増加することで運動機能を改善させ、それによってもめまい症状を軽快させる作用を発揮しています。

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メリスロンの副作用

 

メリスロンには重篤な副作用の報告はなく、誰に対しても使用しやすい医薬品であるといえるでしょう。発生が報告されているものは消化器症状では悪心・嘔吐、他に発疹等の過敏症状です。これらの副作用が発生した場合には、服用を中止するなどの処置が必要になります。

メリスロンの注意事項

 

メリスロンには禁忌がなく、誰に対しても使用を検討することができます。ただ慎重投与として、消化性潰瘍の既往歴がある患者・気管支喘息の患者・褐色細胞腫のある患者があげられます。これはメリスロンがヒスタミン様構造を持っていることに起因するものです。

 

ヒスタミン作用により胃酸分泌の亢進、気管支の収縮が起きる可能性があり、それらの疾患を持つ患者では注意しなければいけません。褐色細胞種ではヒスタミン作用によりアドレナリンの分泌が亢進され、血圧が上昇してしまう危険性があります。

 

通常、成人であれば「1日3回、1回6mg~12mg」を経口で使用しますが、患者の状態によって用量の増減を行います。特に高齢者の場合には代謝の低下を考慮し、低用量が推奨されています。

 

妊娠中の使用に関しては情報が不足しており判断が難しいところです。妊婦への使用経験が乏しいですが、現在までメリスロンの使用により、胎児に何かしらの悪影響があったという報告はありませんので、有益性が高い場合には使用を検討してもよいでしょう。

 

授乳中では、母乳中に移行することが判明していますので、使用は控えるべきです。ただいずれにせよ、妊娠中・授乳中の医薬品使用に関しては自己判断せず、必ず医師と相談するようにして下さいね。

 

それではメリスロンについては以上とさせて頂きます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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